院長美容コラム

腸-脳-皮膚相関

院長の野村です。

“脳が全身臓器に、一方的に指令を出し、コントロールしている”
というのは過去の話で、最近では、

“各臓器から 脳その他の臓器に指令を出し、双方向性に関連している”
と考えられています。

例えば、腸-脳相関では、腸内細菌叢が自閉症やうつ病などの疾患と関連しているという報告が相次いでいます。


皮膚領域では、2011年にBowe先生の“Acne vulgaris, probiotics and the gut-brain-skin axis – back to the future?”という論文があります。

直訳すると“ニキビ、プロバイオティックス(善玉菌)と
腸-脳-皮膚相関”となりますが、そのなかで、次のような記述があります。


腸内細菌叢が悪化すると

1 ある種の毒素が全身を駆け巡り、
2  特に遺伝的にニキビができやすい場合は、
過剰な皮脂産生、ニキビの悪化、
心理ストレスを引き起こす可能性が高くなる。

(論文を読む アメリカ国立医学図書館 国立衛生研究所サイト)
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/bdde4969/y428i1t9u4mo/l5lfsr2n/


これらの考えは、懐疑的に捉えられることが多かったのですが、近年、国内学会でも腸脳皮膚相関に関する報告が聞かれるようになりました。(その理解のために、当院で、栄養療法を担当していた故佐藤先生が話されていたリーキーガット症候群の知識が非常に役立っています。)

栄養医学研究所ホームページ LGS(リーキーガット症候群)について
http://www.nutweb.sakura.ne.jp/iframe/03_ippan/03lgs/lgs.html


臨床的には、特に下痢・便秘がある方には、プロバイオティクスの処方を念頭に入れながら、皮膚症状に応じた治療を行っています。

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