院長美容コラム

院長美容コラム

院長の野村が書いています。
会員の皆様には、メールマガジンでいち早くお届けしています。

当院の会員ご案内
https://www.ag-clinic.jp/login/

口唇ボトックス・・表情じわ、高さ(厚み)、反り返り【写真あり】

院長の野村です。

唇をすぼめるときに生じる縦じわに対して、ボトックスを注射することがあります。
これにより、表情じわの改善のみならず、口輪筋表層部の拘縮がなくなり上口唇の少しの厚みと赤唇部の反り返りが得られます。
が、口の機能に関わる合併症もあるので注意が必要です。


ボトックスの量はやや少なめですが、同じような注射法で、30才前後の3人(女性2名、男性1名)の上口唇の変化を調べた報告がありました。

Li Y,et al. The use of botulinum toxin A in upper lip augmentation. J Cosmet Dermatol. 2021;20(1):71-74.

写真を見る>>https://i.r.cbz.jp/cc/pl/bdde4969/t4g2pyz1r7w9/l5lfsr2n/


結果は
・上口唇赤唇(粘膜部分)は 1.2-2mm程度高くなる。
・上口唇白唇(皮膚部分)は 0.7-1.3mm程度短くなる。
(人中は短くなる。)
などでしたが、やはり、程度の差はあるものの機能上の合併症を生じたとのことでした。


効果持続期間や合併症などを考えあわせて、ボトックス注射とヒアルロン酸注入の適応を選ぶことが重要です。

ガミースマイル分類とヒアルロン酸注入【写真あり】

院長の野村です。

笑った時に歯茎が過度に露出する状態をガミースマイル Gummy smile とよんでいます。
一般的には、歯がすべて見える~歯茎が1-2mm見える程度がよいとされています。


Aesthetic Plastic Surgery誌 2021年2月号で、ガミースマイル分類システムとヒアルロン酸注入による治療に関する報告がありました。
(Gummy Smile: Mercado-Rosso Classification System and Dynamic Restructuring with Hyaluronic Acid Jorge Mercado-García,Manuel Fernández Aesthetic Plastic Surgery volume 45, pages2338–2349 (2021)

写真を見る>> https://link.springer.com/article/10.1007/s00266-021-02169-8/figures/3


Type1.
上口唇白唇部分が薄く、スマイル時に皮膚が折れかえり、溝ができてしまう

Type2.
白唇部の厚みは正常だが、上口唇挙上筋群に原因がある

Type3.
頬筋群も強く、口が側方にも大きくひらく


上記の症状に応じて、ヒアルロン酸を注入、抵抗をつくり、ガミースマイルを改善する、というものです。

ガミースマイルにはいくつかの治療法がありますが、当院では、主にボトックス注射治療をおこなっています。

微量ミネラルと皮膚【図あり】

院長の野村です。

日本医師会雑誌2021年6月号の特集は、“日常診療で見逃されやすい微量ミネラル欠乏症とその治療”でした。
亜鉛・セレン欠乏症の診療指針などがとりあげられています。
掲載ページ(内容を読むには医師会ログインが必要です)
https://www.med.or.jp/cme/jjma/newmag/15003/15003.html


形成・美容領域では、
・亜鉛や銅の不足は創傷の治癒を遅らせる。(コラーゲン合成が低下する)
・遷延する炎症後色素沈着には、鉄や亜鉛不足が関与していることがある。

などの報告があります。


あるミネラルを補充すると他のミネラル吸収に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
例えば、亜鉛を過剰投与すると、鉄や銅の吸収を妨げます。

Fig:ミネラルサークル(Zn亜鉛―Fe鉄―Cu銅が線で結ばれています)
微量ミネラルと皮膚【図あり】
ミネラルサプリメントの必要性にまで踏み込むのはなかなか難しいところですが、全身状態(栄養状態)も念頭に入れて診療をおこなっています。

歯列矯正後の上口唇の治療【当院看護師症例写真】

院長の野村です。

上口唇の形態は、それを後方から支えている顎骨や前歯列の唇側への傾斜度が大きく関係しています。
歯列矯正により、それらに変化があれば、当然 上口唇の見た目にも変化が生じます。
矯正後は、多くの場合、機能のみならず整容的にも改善していることと思います。

前回のコラム「歯列矯正後にこけた頬の治療」(頬のボリュームアップ症例)で供覧した当院看護師症例です。
矯正後の上口唇の見た目を気にかけていました。
悪くないと思うのですが、本人は“薄くなった、鼻の下が長くなった” と訴えています。
上口唇のみにヒアルロン酸を注入しました。
歯列矯正後の上口唇の治療【当院看護師症例写真】


ヒアルロン酸は主にアラガン社 ボルベラ 0.1CCあたり8800円を使用します。
上口唇の場合、0.2-0.6cc程度です。
効果持続期間:12か月
考えられる合併症、リスク:腫れ、内出血、疼痛、アレルギー、炎症 など
※費用等は施術時のものです

歯列矯正後にこけた頬の治療

院長の野村です。

歯並びを気にして、歯列矯正をしている方はたくさんいます。
多くの場合、治療後には、歯並びも口元の見た目もよくなっていると思います。
一方で、歯列矯正中または後に“頬がこけた”という患者さんが、時々来院されます。

当院の看護師が、“歯科矯正後に頬がコケた” と訴えて、スマホの写真を差し出してきました。
自宅のこの場所の照明下が、最も気になるとのこと。(Fig1)

なるほど、治療適応です。
診療中はマスクをしていて、気づきませんでした。

凹み具合が顕著なのでアラガン社のヒアルロン酸ボリューマを、左頬に1.3cc,右頬に0.7cc注入しました。
施術後10日目です(Fig2)目立つ凹みは、改善されています。

歯列矯正後にこけた頬の治療


効果持続期間:18〜24か月
考えられる合併症、リスクなど:
腫れ、内出血、疼痛、アレルギー、炎症 など
費用:ヒアルロン酸(ボリューマ2cc)158,400円、カニューラ 1,100円
(当日も含め、1か月以内の同部位の追加2本目からは、20%オフとなっています。)
※費用等は施術時のものです

  • キャンペーン
  • 宅配サービス
  • 会員登録
  • 予約
  • ドクターズコラム
  • よくあるお問い合わせ

青山外苑前クリニック

〒107-0061
東京都港区北青山3−7−2 FPGリンクス表参道II 2F
東京メトロ 銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 
B5地上出口より徒歩1分 |周辺地図・お車の場合など>>

03-5772-4575
  • facebook
  • Instagram