院長美容コラム

新型コロナウイルス感染症対策・・ビタミンD

院長の野村です。

COVID-19対策として、ビタミンD(VD)の可能性が挙げられています。
VDは、免疫機能と関係があり、以前から、インフルエンザ感染や上気道炎の予防についての報告がありました。

抗加齢医学会誌(2020 Vol16 No3・No6)には、COVID-19対策としてのVDについて記載があります。
一部ですが、
・血液中VDが低値だと感染リスクや重症化リスクが高まり、予後不良である。
・日本も含め、世界的にVD不足の傾向にある。
・活性型VDではなく、前駆体であるビタミンD3を摂取する。
・1日あたりの服用量は1000-3000IUが目安。
(可能であれば、検査をおこない、血液中25(OH)D濃度で40-80ng/mlを目標にする)


“COVID-19の感染予防”のエビデンスは十分ではないかもしれませんが、
VD不足になりやすい生活をおくっている方は1000IU程度の摂取はした方がよいと考えます。


ビタミンD情報サイト https://vitd.info/

韓国の美人顔

院長の野村です。

2017年のKorean J Orthod.に、韓国美人顔についての報告がありました。
ミス韓国グループ52人と一般韓国女性41人の顔の、54項目を分析したものです。

画像はこちら▼
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5359635/ 

Figure 2は分析項目の一部です。
Table4に結果一覧があります。


ミス韓国グループの口元の分析結果 (Table4)
1.鼻下から上唇の長さ 20.4㎜
2.下唇から下顎の長さ 36.1㎜
(一般韓国女性は1、2とも 長い傾向があります。)
3.横顔:額から下に引いたラインより上唇は 10.3㎜前
4.   同じく          下唇は  8.0㎜前
つまり、横から見て上唇は下唇より2.3㎜前
(一般韓国女性は4が前に出ている傾向があります。)


これまでの“美人顔”と比較し、今回のミス韓国グループ顔分析では、
下唇から下顎の長さが短く、また下顎のボリュームが小さい傾向でした。

引用元
A three-dimensional photogrammetric analysis of the facial esthetics of the
Miss Korea pageant contestants Korean J Orthod. 2017 Mar; 47(2): 87–99.
K. S. Jang, M Bayome, J H Park,et al.

ふくらはぎボトックスの経過と結果・・CTによる分析

院長の野村です。

2年ほど前のコラム(2019年3月15日配信)で、“当院ナースのふくらはぎを細くする”を書きました。
(左)ボトックス注射術前      (右)術後5か月後

ふくらはぎボトックスの経過と結果・・CTによる分析

ふくらはぎボトックスの経過と結果・・CTによる分析

昨年、Wenjun Shiらから、肥大した腓腹筋へのボトックス注射(112肢)の経過と結果についての報告がありました。

1.腓腹筋は3か月目、6か月目と徐々に、形態の改善がみられる
2.筋肉の突出が減り、下腿の下方(尾側)部分が細くなる
3.ふくらはぎの周径は細くなるが、大きな変化ではない(周径にはヒラメ筋の関与が大きい)
4.皮下脂肪が薄いほうが、結果がわかりやすい

筋肉の状態で使用量は異なります。
当院ナースの例では、左右の内側腓腹筋に50単位ずつ、合計100単位です。

下瞼へのヒアルロン酸注入で、三白眼を治す

院長の野村です。

世界美容形成外科学会誌2019年10月号に、下瞼の眼輪筋の裏(深部)へのヒアルロン酸注入により、下眼瞼後退が改善するメカニズムについての論文がありました。

ヒアルロン酸注射により、直後―9か月後で、下瞼縁が平均1ミリ程度、上方(頭側)に上がったという結果です。
代表症例です。角膜の下の白い球結膜部分が見えなくなり、三白眼が改善しています。

下瞼へのヒアルロン酸注入で、三白眼を治す

Aesthetic Plastic Surgery volume 43, pages1310–1317(2019)より引用

著者らは、筋肉の裏にヒアルロン酸が入ることにより、筋肉が持ち上げられて、力の方向に変化が起きる結果としてー水平方向の力が強まる結果として、下眼瞼が上がると考察しています。

下瞼へのヒアルロン酸注入で、三白眼を治す

Aesthetic Plastic Surgery volume 43, pages1310–1317(2019)より引用

ヒアルロン酸を筋肉の裏に注入することにより、筋肉の作用方向に変化が起きることは、顔の他の部位でも報告があります。ヒアルロン酸は注入の深さにより効果が異なるということです。

鼻孔縮小ボトックス 鼻尖挙上ボトックス

院長の野村です。

鼻にはたくさんの筋肉が存在し、複雑な動きをします。
これらの筋肉にボトックスを作用させることにより、鼻の形態を変えることができます。


1.鼻孔を開大する、または それに関与する筋肉だけでも3-4個存在します。
これらの筋肉にボトックスを注射すると、表情を作った時に鼻孔が開大してしまうのを抑え、さらには静止時の鼻孔も少し小さくなります。

2.鼻柱(鼻の穴の間)に鼻中隔下制筋という筋肉があります。
ある表情の時に鼻尖が下方を向く人は、この筋肉が発達していることが考えられます。
この筋肉にボトックスを注射すると鼻尖を挙上することができます。


ResearchGateよりURL引用 参考写真を見る(外部サイト)
https://i.r.cbz.jp/cc/pl/bdde4969/s7tzu5vzn9cg/l5lfsr2n/

鼻の形態を変えるボトックス注射を紹介しました。
いずれの場合も、筋肉の動きがはっきりわかる場合に、効果が出やすい方法です。

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