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院長美容コラム
たるみ治療のまとめー照射治療
院長の野村です。
顔のたるみ治療には、複数の層に対するアプローチがあります。
1.皮膚は脂肪や筋肉という内容物を閉じ込める袋です。この袋としての強さは、真皮網状層のコラーゲン・エラスチン線維にあります。網状層を刺激して、袋の強化を行ないます。(近赤外線タイタン)
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2.顔の深部から脂肪や皮膚に向って杭(くい)=レチナキューティスがでています。年齢とともに、杭がゆるみ、脂肪や皮膚を深部から支える力が弱くなります。この部位に熱作用を集中させ、杭の強化を行なえば、引き締め効果が得られます。(ウルトラセル高周波 GFR)
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3.皮膚・皮下脂肪の深部に存在する組織が“SMAS表在性筋膜”です。この層をリフトすることにより、その上の皮膚・皮下脂肪のリフトアップ効果が得られます。(ウルトラセルHIFU)
ウルトラセルのHIFUは他社のHIFU機器に比べ、よりクリアーに、広範囲に作用を及ぼすという論文があります。
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その他、手術や注射による治療もあります。
診察時に、患者様のニーズに即した治療法をお話しします。
にきび痕クレーターの治療
院長の野村です。
凹んだにきび痕はその形態により、分類されています。
この中で Boxcar型やRolling型では
1.トレチノインクリームを2-6週間塗布して皮膚の準備
2.炭酸ガスレーザーで 削り&フラクショナルモード 照射
3.1週間の消炎後、トレチノイン塗布を2-3か月行い凹みを盛り上げる
が最も効果的だと考えています。
(使用する炭酸レーザーはキャンデラ社のハイブリッド炭酸ガスレーザーです。)
レーザー照射後のかさぶたが約1週間、
赤みが数か月残るというダウンタイムがありますが、
フラクショナル単独照射と比べ明らかな効果の差があります。
1回の治療で、明らかな改善がわかると思います。
ヒアルロン酸で丸い額を作る
院長の野村です。
最近、特に“額を丸くしたい”という患者様が数多く来院されます。
当院でのヒアルロン酸注入について:
1. 額は左右方向にも上下方向にもきれいな曲面にする・・原則、左右両端や毛生え際・眉間には注入せず、真中を中心に注入します。
2. 痛みや内出血を減らすために、局所麻酔後に1-2か所の針穴から、カニューラを挿入します。骨膜上を滑らせるようにすすめ、ヒアルロン酸を注入します。内出血や目立つ腫れなど、ダウンタイムはほとんどありません。
3. 治療効果が約2年間持続するアラガン社のボリュ―マXCというヒアルロン酸を主に利用しています。
4. 0.5cc程度の注入でも、変化がわかることが多いです。
他の部位に比べ、注入量が多くなりがちな部位ですが、できるだけ注入量を少なくして、満足していただけるように心がけています。
当院で行っている注射・点滴
院長の野村です。
当院では、内科医や臨床栄養士と検討し、健康管理・インナービューティー
を目的とした注射や点滴治療をおこなっています。
この領域の情報源として、点滴療法研究会があります。
https://www.iv-therapy.org/
クリニックの性質上、当院では以下の点滴を行うことが多いです。
・高濃度ビタミンC点滴・・活性酸素除去、美白、免疫力アップ
・グルタチオン点滴(白玉点滴)・・美白、解毒、活性酸素除去
・プラセンタ(胎盤)点滴・・美肌、自律神経・内分泌調整、肝機能アップ
・ビタミン・ミネラルカクテル点滴・・慢性疲労、抗アレルギー・炎症
例えばビタミンCは、血中濃度によって得られる効果が異なります。
・正常値:0.6-1.7 mg/dl
・抗ウイルス効果:10-15 mg/dl
・ヒスタミン分解:88 mg/dl
・抗がん作用:300 mg/dl
高濃度ビタミンC点滴では、経口摂取と比べて、ビタミンCの血中濃度を
20~40倍以上に増やすので、多彩な効果を発揮します。
点滴内容など、詳しくは、ナースまたは医師にお問い合わせください。
ボトックス注射で顔面下1/3をリフトする
院長の野村です。
広頸筋など下制筋群にボトックス注射を行い、
それらを抑制して、結果的に拳上力を強くする方法は、
“ネフェルティティリフト”ともよばれています。
先日届いた国際美容外科学会誌にZhou先生らの論文がありました。
BTX-A Rejuvenation : Regional Botulinum Toxin-A Injection of the Platysma in Patients with Facial Sagging
(ボトックス注射による若返り:
顔のたるみがある患者群に対する、広頸筋領域へのボトックス注射)
広頸筋を3パートに分け、たるみの重症度に応じて、
どのパートに、どれくらいの量のボトックス注射をすればよいか・・等について検討しています。彼らの方法で、いずれの年代でも患者様の90%以上で改善が得られた、としています。
私の経験でも、広頸筋の加齢変化が見られるような症例では、ほとんどの場合でフェイスラインの改善が得られています。
Aesthetic Plast Surg. 2019 Aug;43(4):1044-1053. doi: 10.1007/s00266-019-01396-4. Epub 2019 May 15.
BTX-A Rejuvenation: Regional Botulinum Toxin-A Injection of the Platysma in Patients with Facial Sagging.
Zhou R1, Fei Y1, Sun L1, Guo J1, Zhou X1, Zhang X2.
より引用