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院長美容コラム
韓国の美人顔―上下口唇
院長の野村です。
ミス韓国グループ52人の、正面からみた上下の口唇の真ん中での高さ(厚さ)の平均値は、
上口唇:7.1mm 下口唇:10.3mm でした。
(引用文献 F2-20 F2-21)
これまでの美人顔と大きな変化はありませんでした。
口唇は、正面からみた高さはもちろんですが、ボリューム(ふっくら感)と形態が重要です。
・例えば、鼻の下で皮膚を切除する上口唇短縮をおこなった場合、口唇は上に引っ張られ、その高さは増しますが、ふっくら感がなくなり、アトラクティブではなくなってしまうことがあります。
・上口唇結節がないと、真一文字でやや男性っぽい上口唇になってしまいます。
・加齢とともに口輪筋が衰えると、口唇は薄くなり、反り返りがなくなります。
口唇のボリュームや形態を形成するうえで、ヒアルロン酸注入は極めて有効です。
画像はこちら▼
Figure3
韓国の美人顔
院長の野村です。
2017年のKorean J Orthod.に、韓国美人顔についての報告がありました。
ミス韓国グループ52人と一般韓国女性41人の顔の、54項目を分析したものです。
画像はこちら▼
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5359635/
Figure 2は分析項目の一部です。
Table4に結果一覧があります。
ミス韓国グループの口元の分析結果 (Table4)
1.鼻下から上唇の長さ 20.4㎜
2.下唇から下顎の長さ 36.1㎜
(一般韓国女性は1、2とも 長い傾向があります。)
3.横顔:額から下に引いたラインより上唇は 10.3㎜前
4. 同じく 下唇は 8.0㎜前
つまり、横から見て上唇は下唇より2.3㎜前
(一般韓国女性は4が前に出ている傾向があります。)
これまでの“美人顔”と比較し、今回のミス韓国グループ顔分析では、
下唇から下顎の長さが短く、また下顎のボリュームが小さい傾向でした。
引用元
A three-dimensional photogrammetric analysis of the facial esthetics of the
Miss Korea pageant contestants Korean J Orthod. 2017 Mar; 47(2): 87–99.
K. S. Jang, M Bayome, J H Park,et al.
顔の中央ラインにヒアルロン酸注入をして若返る、スリム顔になる
院長の野村です。
アジア人の顔は、フラットで立体的でないという特徴があり、
白人用のヒアルロン酸注入法が、必ずしも当てはまるわけではありません。
世界美容形成外科学会誌2019年12月号に、
顔の中央ライン(額―眉間―鼻―下顎)にヒアルロン酸を注入してボリュームを増やすと顔が若返り、
頬周囲はスリムになるという報告がありました。
(もちろん注入対象は中央ラインが低めの方に限ります。)
以下、画像の出典元:https://i.r.cbz.jp/cc/pl/bdde4969/nxnus4gkf3ax/l5lfsr2n/
Fig7
フラットな顔が立体的になる裏付けの図です。
左:赤の部位が注入によりボリュームアップ、青の部位がボリュームダウンです。
右:6か月後です。
中心水色部分に注入すると周辺組織にも影響を及ぼし、顔は、スリムに、立体的に、若返ります。
症例写真もでています。
ヒアルロン酸注入の一方法として覚えておくことにします。
顔と首の境をつくる
院長の野村です。
特に脂肪が多いわけではないのに、
フェイスラインがはっきりしないことがあります。
写真は当院のナースです。(Fig1)
フェイスライン(ジョーライン)が不明瞭、鈍です。(点線で図示)
口角下制筋や広頸筋にボトックス注射を行った後の写真です。(Fig2)
顔と首の境が明瞭になっています。
さらに口角が上がり、笑った時に口角が上がりやすくなります。
「ボトックス注射で顔面下1/3をリフトする」(2019.09.13配信号)の一症例として、
当院ナースの症例を供覧しました。
骨の量が減る事による見た目の変化
院長の野村です。
加齢とともに脂肪や筋肉ばかりでなく、
骨も減少・変形します。
骨の加齢現象は、30代には始まると考えられています。
以前にも紹介した顔の加齢変化です。
(外部サイト)
https://skyn.com.au/the-facial-ageing-process/
顔面骨は顔の土台ですから、
その減少や変形は、見た目に大きな影響を及ぼします。
・額や頬の丸みがなくなる
・こめかみが凹む
・下顎が小さく、短くなり、下唇から顎先の間に凹みができる
・顔の土台である骨が小さくなることによる、全体のたるみ
・その他、眼窩周囲の凹みや鼻の広がり
など
このような変化に対しては、
ボリュームアップを目的としたヒアルロン酸注入を行います。
注入部位や注入の深さを工夫することにより、
リフトアップ効果も得られます。
トータルアセスメントを行うにしても、
まずは、一番気になる部位の治療からはじめることをおすすめしています。