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院長美容コラム
ニキビ治療のまとめ
院長の野村です。
本来、毛穴を通って、皮膚表面をカバーする皮脂が、
1.毛穴で詰まって、
2.皮脂が酸化して、
3.さらに菌がついて・・
がニキビの発生です。
上記のような原因に対して、
当院では以下のような治療を行っています。
1.角質の正常化(毛穴の掃除)
…トレチノイン ケミカルピーリング
2.皮脂が酸化して発生する活性酸素対策
…ビタミンC誘導体
3.ニキビ菌を減らす
…抗生物質
中等―重症例や なかなか治らない例では、
4.皮脂分泌量を減らす
…イソトレチノイン内服
レーザーや光治療も選択肢ではありますが、
上記の1−4を上手に組み合わせれば、
ほとんどのニキビは治せます。
世界的には標準治療でありながら、
日本では認可されていない治療薬もあり、
これらは自由診療となります。
腸-脳-皮膚相関
院長の野村です。
“脳が全身臓器に、一方的に指令を出し、コントロールしている”
というのは過去の話で、最近では、
“各臓器から 脳その他の臓器に指令を出し、双方向性に関連している”
と考えられています。
例えば、腸-脳相関では、腸内細菌叢が自閉症やうつ病などの疾患と関連しているという報告が相次いでいます。
皮膚領域では、2011年にBowe先生の“Acne vulgaris, probiotics and the gut-brain-skin axis – back to the future?”という論文があります。
直訳すると“ニキビ、プロバイオティックス(善玉菌)と
腸-脳-皮膚相関”となりますが、そのなかで、次のような記述があります。
腸内細菌叢が悪化すると
1 ある種の毒素が全身を駆け巡り、
2 特に遺伝的にニキビができやすい場合は、
過剰な皮脂産生、ニキビの悪化、
心理ストレスを引き起こす可能性が高くなる。
(論文を読む アメリカ国立医学図書館 国立衛生研究所サイト)
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/bdde4969/y428i1t9u4mo/l5lfsr2n/
これらの考えは、懐疑的に捉えられることが多かったのですが、近年、国内学会でも腸脳皮膚相関に関する報告が聞かれるようになりました。(その理解のために、当院で、栄養療法を担当していた故佐藤先生が話されていたリーキーガット症候群の知識が非常に役立っています。)
栄養医学研究所ホームページ LGS(リーキーガット症候群)について
http://www.nutweb.sakura.ne.jp/iframe/03_ippan/03lgs/lgs.html
臨床的には、特に下痢・便秘がある方には、プロバイオティクスの処方を念頭に入れながら、皮膚症状に応じた治療を行っています。
アップデート2018…体臭 美容 体型 健康
院長の野村です。
医学的な研究結果が、国内外で毎年たくさん報告されます。
その一部をとりあげて紹介します。
1 若い頃の “甘いにおいーSWEET臭” の正体は
ラクトンC10&C11である。これらは30歳以降激減する。
2 果物を良く摂る女性はしわが少ない。
一方、赤み肉やスナック類が多いとしわが多い。
3 睡眠不足になると1日平均385kcal 余計に摂取する。
4 紫外線にあたると脂肪が分解され、食欲が減る。
5 グルテンフリーダイエットは2型糖尿病のリスクを“増大”する。
6 炭水化物摂取比率50-55%で最も死亡率が低い。
(過度な炭水化物制限は良くない)
医学情報は、商業的な意味合いがないか、
研究対象者に偏りがないか、等、
質や精度を見極める必要があります。
当院ナースの眼袋修正手術
「久しぶりに会った友人に『お前老けたなー』と言われる。」
愚痴を言いながら、当院のナースがこんな顔してました。
睫毛のすぐ下にある筋肉の膨らみが“涙袋”
その下に膨らみがあるのは、眼窩脂肪が突出したもので“眼袋”です。
●涙袋は、 ・かわいい印象 ・笑うと膨らむ ・若年者の方がはっきりわかる ●眼袋“かげぐま”は、 ・疲れて見える ・老けて見える ・筋肉や皮膚を奥から圧迫し、血行不良の原因になりうる(下瞼が青または赤く見える) 明るい女子ながら、悩みは深いようなので、手術をすることにしました。 |
ブルーライトと美容
院長の野村です。
5年ほど前、当院でZOスキンヘルスシリーズを取扱い始めた時に、メーカー担当者から、“サンスクリーン剤 オクリプスシーSPF50には、ブルーライトから皮膚を保護する成分が配合されている”との説明がありました。
個人的には、ブルーライトブロックに関して、はじめての話でした。
先日、“ブルーライト(BL)と美容”について、大学応用生物学部先端化粧品学教授の講演を拝聴する機会がありました。
まとめると、
・BLはメラノサイトを活性化し、シミの原因になる
・BLは活性酸素を生成し、皮膚老化の原因になる
・BLは乾燥性乾燥肌の原因になる
・(聞き間違いでなければ)市販されているサンスクリーン剤は紫外線A・B波対策で、BLをブロックするサンスクリーン剤は発売されていない。
太陽光BLをブロックには、ファンデーションを厚く塗るしかない。
・室内のBL程度なら、皮膚への影響は少ない?…まだ不明のようでした。
紫外線だけでなくブルーライトも美容の敵になる存在であることには間違いなさそうです。新しいことがわかったらまた報告します。