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院長美容コラム
痛みの左右非対称性…顔の注射治療は左側から行った方が痛くない?
院長の野村です。
アメリカ美容外科学会誌(2017年6月号)に、
おもしろい報告がありました。
302人の顔への注射治療(ボトックスやヒアルロン酸)時の
痛みを分析した結果、
・はじめに左側から注射をした時の方が、
右から注射した時に比べ、治療終了時の患者様が感じる痛みが少なかった。
というものです。
…この理由から、報告者は、左側からの注射治療をすすめています。
当院では、
・顔に注射をするときには:
麻酔クリーム、冷却、細い針・カニュラの使用、
麻酔薬の工夫など、できるだけ痛みを減らすように努めています。
・例えば、ヒアルロン酸注射のように、
注入直後に結果がわかる治療については、
左右のうち、気になるサイドから治療し、
結果をみて頂いてから、反対側の治療を行っています。
注射時の痛みを減らすための方法として、
左右差の分析をした報告は、はじめて読みました。
念頭に入れて治療にあたります。
概日リズム・体内時計
院長の野村です。
ヒトの生理現象(ホルモン分泌や細胞の再生、脳波など)は、
”約24時間周期”で変動しています。
これを概日リズム・体内時計といいます。
例えば、心身を元気にするホルモンは、
行動が活発になる朝から多く分泌され、
睡眠時には分泌が減少します。
逆転すると、夜に神経が高ぶってしまいます。
例えば、朝になると血圧や心拍数が高くなり、
夜間には下がり、穏やかモードになります。
これらの乱れは、海外旅行に出かけた時の
“時差ボケ”として、
経験したことがあると思います。
体内時計を正常に働かせるために、日常生活でできそうなこと。
起床したら、数分、日光にあたる・・
1日がスタートしたことを細胞に知らせます。
スタートを知らせることで、
一定時間後に訪れる1日の終わり(睡眠)に
入ることができます。
遅い時間帯に食事をしない・・
夜食は皮膚の体内時計を乱し、
本来備わっている紫外線に対する
皮膚防御作用を低下させます。
PCやスマホからのブルーライトをブロックする・・
特に、夜間にブルーライトを浴びると、
メラトニンなどのホルモン分泌が減少します。
これが質の良い睡眠が得られず、
翌日に疲れが残る原因となります。
(そもそも、メラトニンは10歳頃から減少するホルモンです。)
まずは、この3項目からはじめてみてはどうでしょう。
2017年のノーベル生理学・医学賞は、
体内時計を生み出す遺伝子と
そのメカニズムを発見した研究者に授与されました。
ご興味がある方はリンクへどうぞ。
妊娠・授乳中のスキンケア
院長の野村です。
妊娠・授乳中に、ニキビをはじめ肌荒れや肝斑が悪化してしまうことがあります。
当院では、胎児や乳児への影響を考え、最も効果的な治療であるトレチノイン外用や肝斑治療トラネキサム酸の内服は、控えて頂いています。
一方、この時期にも安心して使用できる成分もあります。
◆ 妊娠・授乳中に使用できる成分 ◆
グリコール酸[ケミカルピーリング剤の代表]
…サトウキビなどから抽出される成分です。
アゼライン酸[ニキビや酒さ治療に用いられる]
…麦類や酵母に含まれる成分です。
リン酸型ビタミンC
…皮膚内で効率的にビタミンCに変換されます。
胎児、乳児への影響がまだ不明な医薬品、医薬化粧品がありますが、当院では、かなり安全域での治療を行うことにしています。
ヨーグルトを食べればイイの??腸内細菌・腸内環境のお話
院長の野村です。
ここ数年、アンチエイジングや肥満研究をはじめとした医学誌で、腸内細菌・腸内環境に関わる話題が数多く取り上げられています。
非自己(自分でないもの)が、腸管内(実は体外)に棲みつき、体質・美容・病気に深く関わっていることがわかってきたからです。
腸内細菌の数は1000兆個くらいで、大きく、善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分けられます。
健康な人は、これらが 2:1:7の割合で存在します。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴∴‥∵‥∴‥∵‥∴
善玉菌(^O^) 約2割
免疫アップ・感染予防、ビタミン合成
悪玉菌(-“-) 約1割
毒素や発がん物質の産生
日和見菌(-_-) 約7割
身体が弱った時に悪さをします
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年齢とともに、腸内細菌のバランスは悪くなるにしても、個々の腸内細菌のバランスは、小児期までに決定してしまうとも言わ
れています。つまり、これらが悪い人は、善玉菌を増やすような努力を生涯行わないと、すぐにもとの状態に戻ってしまうと…
・・・かといって、ヨーグルトばかり食べると遅発型ヨーグルトアレルギーになるので、気をつけてください。
医学生物学研究で最も注目されている、これらの話は、かなり奥が深く、おもしろいです。
腸内細菌で痩せられる!?
院長の野村です。
体重を減らすためには、食事・運動指導の他そのサポートとなる医薬品として、
・食欲抑制剤
・吸収抑制剤
・基礎代謝アップ剤
を処方することがあります。
ダイエットのための、よい医療機器が無いので、現状は、インナーアプローチ(内服)&部分的な脂肪吸引、脂肪融解注射(メソセラピー)を主たる治療法にしています。
最近のトピックスとして、腸内細菌と肥満が密接に関連していることがわかってきました。
・痩せている動物の腸内細菌を肥満の動物に投与すれば生活習慣を変えなくても、痩せられる
=腸内環境を同じ状態にすれば、痩せられる
・善玉腸内細菌を与えても、不健全な食事をしていると、腸内細菌が定着しづらく、痩せられない
とのこと。
美容クリニックとして、肌荒れをおこさない、健康的なダイエットを、おすすめしています。