院長美容コラム

ヒアルロン酸で丸い額を作る

院長の野村です。
最近、特に“額を丸くしたい”という患者様が数多く来院されます。


当院でのヒアルロン酸注入について:


1. 額は左右方向にも上下方向にもきれいな曲面にする・・原則、左右両端や毛生え際・眉間には注入せず、真中を中心に注入します。


2. 痛みや内出血を減らすために、局所麻酔後に1-2か所の針穴から、カニューラを挿入します。骨膜上を滑らせるようにすすめ、ヒアルロン酸を注入します。内出血や目立つ腫れなど、ダウンタイムはほとんどありません。


3. 治療効果が約2年間持続するアラガン社のボリュ―マXCというヒアルロン酸を主に利用しています。


4. 0.5cc程度の注入でも、変化がわかることが多いです。


他の部位に比べ、注入量が多くなりがちな部位ですが、できるだけ注入量を少なくして、満足していただけるように心がけています。

当院で行っている注射・点滴

院長の野村です。


当院では、内科医や臨床栄養士と検討し、健康管理・インナービューティー
を目的とした注射や点滴治療をおこなっています。
この領域の情報源として、点滴療法研究会があります。
https://www.iv-therapy.org/


クリニックの性質上、当院では以下の点滴を行うことが多いです。
・高濃度ビタミンC点滴・・活性酸素除去、美白、免疫力アップ
・グルタチオン点滴(白玉点滴)・・美白、解毒、活性酸素除去
・プラセンタ(胎盤)点滴・・美肌、自律神経・内分泌調整、肝機能アップ
・ビタミン・ミネラルカクテル点滴・・慢性疲労、抗アレルギー・炎症


例えばビタミンCは、血中濃度によって得られる効果が異なります。

・正常値:0.6-1.7 mg/dl
・抗ウイルス効果:10-15 mg/dl
・ヒスタミン分解:88 mg/dl
・抗がん作用:300 mg/dl


高濃度ビタミンC点滴では、経口摂取と比べて、ビタミンCの血中濃度を
20~40倍以上に増やすので、多彩な効果を発揮します。

点滴内容など、詳しくは、ナースまたは医師にお問い合わせください。

ボトックス注射で顔面下1/3をリフトする

院長の野村です。


広頸筋など下制筋群にボトックス注射を行い、
それらを抑制して、結果的に拳上力を強くする方法は、
“ネフェルティティリフト”ともよばれています。


先日届いた国際美容外科学会誌にZhou先生らの論文がありました。

BTX-A Rejuvenation : Regional Botulinum Toxin-A Injection of the Platysma in Patients with Facial Sagging

(ボトックス注射による若返り:

顔のたるみがある患者群に対する、広頸筋領域へのボトックス注射)


広頸筋を3パートに分け、たるみの重症度に応じて、
どのパートに、どれくらいの量のボトックス注射をすればよいか・・等について検討しています。彼らの方法で、いずれの年代でも患者様の90%以上で改善が得られた、としています。


私の経験でも、広頸筋の加齢変化が見られるような症例では、ほとんどの場合でフェイスラインの改善が得られています。

ボトックス注射で顔面下1/3をリフトする
ボトックス注射で顔面下1/3をリフトする
ボトックス注射で顔面下1/3をリフトする

Aesthetic Plast Surg. 2019 Aug;43(4):1044-1053. doi: 10.1007/s00266-019-01396-4. Epub 2019 May 15.

BTX-A Rejuvenation: Regional Botulinum Toxin-A Injection of the Platysma in Patients with Facial Sagging.

Zhou R1, Fei Y1, Sun L1, Guo J1, Zhou X1, Zhang X2.

より引用

皮膚老化―光老化・酸化・糖化・常在菌

院長の野村です。


皮膚は“日光と大気に直接触れる組織”で、こららの影響を強く受けます。
⇒ 対策としては、サンスクリーン剤の使用や抗酸化物質の摂取・外用です。


糖化は“体内の余分な糖質が、タンパク質と結びついて細胞を劣化”させる現象です。
皮膚が糖化すると、色調のくすみ、しわ・たるみが生じます。


⇒ 糖化抑制のためには、血糖値を急激に上げない食品を選んでください。
特に食後1時間程度までの血糖値が上がらないようにします。
GI値(グリセミックインデックス)が低い食品を選んで食べることが一方法です。


外部サイト:大塚製薬 血糖値とGIの関係性
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/glycemic-index/glucose-level/


ある種の皮膚常在菌が、皮膚の見た目(毛穴、メラニン)にも
影響を及ぼしていることを示唆する報告がありました。

⇒ 常在菌と皮膚疾患との関連性についての報告は数多くありますが、
美容的な影響についての研究は始まったばかりです。
腸内フローラを整えることの重要性と同じようなことがあるのかもしれません。


日常生活でできそうな、皮膚老化対策について書きました。

首の横じわの治療

院長の野村です。


首の横じわの治療には、
多血小板血漿(PRP)注射や照射系治療などがあります。
首は皮膚が薄いため、ヒアルロン酸を注入すると、数珠変形やチンダル現象といった合併症が起こりやすく、積極的にヒアルロン酸注入をすることは少なかったように思います。


当院では、ビタミンやミネラルも配合された柔らかいヒアルロン酸を真皮内に超極細針で注入し、前記した合併症を予防するように心がけています。
非常に繊細に-数ミリ毎に注入する手技です。小さな針跡と多少の内出血が数日間程度残ることがありますが、これは、コンシーラーで隠せる程度です。


施術直後に結果が分かることもあり、好まれる患者さまも多い治療法です。

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